タイの暗号資産取引所4社を実データで比較:Bitkub・Binance TH・Bitazza・Upbit
タイでバーツから暗号資産を買うなら、主要な選択肢は4つです。
先に一番重要な結論を書きます。**タイの認可取引所は、どこも現物のみ。先物・レバレッジ取引は扱っていません。**Perp(無期限先物)を触りたい人は、この4社では要件を満たせません。
もう1つの結論は、「バーツで直接買える銘柄数」が各社で10倍以上違うことです。
比較表
数値は各社の公開APIから取得した実測値です。
| 項目 | Bitkub | Binance TH | Bitazza | Upbit Thailand |
|---|---|---|---|---|
| 運営 | Bitkub(タイ企業) | Gulf Binance(Binance × Gulf) | Bitazza(2016年創業) | Upbit(韓国Dunamu系) |
| バーツで直接買える銘柄 | 366 | 11 | 140 | 20 |
| 総取引ペア | 376 | 540 | 307 | 338 |
| 主な建値通貨 | THB中心 | USDT(391ペア) | THB / USDT | BTC(211) / USDT |
| 現物取引手数料 | 一律 0.25 % | 公式で要確認 | 公式で要確認 | 公式で要確認 |
| 先物・レバレッジ | なし | なし | なし | なし |
| スマホアプリ | あり | あり(iOS / Android) | あり(インストール300万件超) | 要確認 |
| 積立(DCA) | あり(Auto DCA) | あり | 要確認 | メニューになし |
| 対応言語 | タイ語・英語 | タイ語・英語 | タイ語・英語 | タイ語・英語 |
| 独自トークン | KUB | なし | FDM(Visaカード連携) | なし |
先物がない、という前提
エアドロ目的でPerp DEXを触っている人には重要な点です。タイの認可取引所4社は、いずれも現物取引のみを提供しています(各社の現在のメニュー構成で確認)。
つまり、HyperliquidやLighterのようなPerp系のポイント獲得は、タイの取引所ではできません。この4社は「バーツと暗号資産の出入り口」と割り切り、Perpは海外の取引所で行うのが現実的な使い分けです。
バーツ建て銘柄数の差が意味すること
Bitkubの366銘柄に対し、Binance THはわずか11銘柄。ここが各社の性格を最もよく表しています。
- Bitkub:タイ銀行から入金して、そのまま366銘柄を選べる。手数が最も少ない
- Binance TH:バーツ建てはBTC・ETH・XRP・SOL・BNBなど11種のみ。それ以外はバーツ→USDT→目的の銘柄の2段階。ただし総ペアは540と最多で、USDT建て391ペアは世界水準
- Bitazza:バーツ建て140銘柄とバランス型。FDMトークン連携のVisaカードが独自
- Upbit Thailand:バーツ建ては20銘柄だが、BTC建てが211ペアと独特。ビットコインを基軸に回す人向け
手数料
明快なのはBitkubで、Maker・Taker一律 0.25 % で、暗号資産の入金は無料です。
他3社は料率がプロモーションや取引量で変動するため、口座開設前に必ず公式サイトで現在の条件を確認してください。この記事では推測値を書きません。
アプリとDCA(積立)
- Bitkub:アプリあり。Auto DCA機能を搭載
- Binance TH:iOS / Androidアプリあり。DCAメニューあり。VIP・OTCサービスも提供
- Bitazza:アプリあり(累計インストール300万件超)。取扱は90銘柄以上と公表
- Upbit Thailand:メニューはMarkets・Wallets・My Trade・Trendsとシンプル。DCA機能は見当たりません
毎月一定額を積み立てたい人は、BitkubかBinance THが選択肢になります。
口座開設に必要なもの
4社共通でKYCは厳格です。
- 身分証(タイ人はIDカード、外国人はパスポート)
- タイのビザ(外国人の場合。受け入れ種別は各社で要確認)
- タイの銀行口座(バーツ入出金に必須)
- 自撮り・書類撮影による本人確認
タイの銀行口座がないと、どこも実質的に使えません。
正直な注意点
- 手数料は世界大手より高めです。頻繁に売買するほど差が出ます
- Binance THはbinance.comとは別サービス。世界版のアカウントは使えず、機能も一致しません
- 税務は必ず専門家に確認を。タイの課税と日本の居住者判定が絡む領域で、自己判断が最も危険です
- 銘柄数・手数料は変動します。この記事の数値は調査時点のものです
FAQ
Q. 結局どこがいい? バーツで幅広く買いたいならBitkub、USDT運用で世界水準の銘柄数ならBinance TH、カード連携ならBitazza、BTC建てで回すならUpbitです。
Q. 複数開設していい? 問題ありません。口座維持費はかからないので、実際の手数料と使い勝手を比べるのが確実です。
Q. Perpで稼ぎたい場合は? タイの認可取引所では扱いがありません。海外のPerp DEXを使うことになりますが、規制上の扱いと税務は別途確認が必要です。
まとめ
やることは1つ。タイの銀行口座があるか確認する。あるなら、まずBitkubでバーツ建ての使い勝手を確かめ、USDT運用に進む段階でBinance THを追加する順序が無理ありません。
⚠️ 投資助言ではありません。銘柄数・手数料・機能は変動します。最新条件は各社公式サイトでご確認ください。税務は専門家にご相談を。